What is Love?
自分は肉体的にも精神的にも男性で、かつ異性愛者なので、女性アイドルが好きだという話を "普通の人" にするとしばしば「それってアイドルに対して恋してるってこと? 付き合えると思っているの?」みたいな問いを受けて辟易することになる。
現場で女性アイドルを観ている時の心境は憧れや尊敬、もっと開いて言うと「あんな風に歌って踊って観客を魅了出来たら絶対に気持ちいいだろうな、可愛い女の子に生まれたらあんな風になってみたかったな」という叶うことのない自己投影みたいな気持ちなのだけど、こういう話を付き合いの浅い人にしても相手も反応に困るだろうというのは容易に想像がつくので「いやー、別にそういうわけでもないんですけど」などとヘラヘラして取り繕うことになる。
ただ、こういう話を強調し過ぎると「自分が好きなアイドルには女性としての魅力が乏しいと思っている」みたいにねじれて伝わりかねないし、そもそも恋に近い目線・普通の女性を見るのに近い感覚で観ているアイドルだって何人かはいるし、「こ、これはそういうんじゃないし! そういうんじゃない、はずなのに…」みたいに見方が変わるアイドルもゼロではないので、あんまりはっきりさせない方がよいこともあるのかなぁとここ数年で思うようになった。
あと、やっぱり長いこと観ていると思い入れは深くなるし、好きになればなるほどに「幸せでいてほしいな、悲しい思いをすることがないといいな、暖かい場所でよく眠れているといいな」みたいな気持ちが湧いてきて、世間的にはこういう感情のことをきっと「愛」と呼ぶのではなかろうかと思うのだけれど、かといって冒頭の問い、「アイドルに対して恋してるの?」に対して「愛してます」と答えるともっとヤバい人になってしまうので、これも上手く伝えるのが難しい。
本日2020/11/9に22歳のお誕生日を迎えた晏夕ちゃん(RIZINガール2020の広瀬晏夕さん。めっかわ)のニックネーム「らぶあんゆ」はこうした数々の問題をまるっと解決してくれるので凄い。何せ公式ニックネームがらぶあんゆなのだ。ファンが晏夕ちゃんに対して激らぶあんゆ状態であっても何の問題もない(らぶあんゆはLove-Anyuなので晏夕ちゃんを好きという状態を指すのにも使えるはず、と勝手に思ってそういう意味でも使っている)。2013年夏に当時14歳の晏夕ちゃんのパフォーマンスに心を奪われたのがきっかけでファンになってもう8年目、15歳のお誕生日に代々木VIVID STUDIOに花束を持っていった(今思い返せばあれは人生で初めて花束を買った経験だった)晏夕ちゃんが今日で22歳と聞くと時の流れの早さに目を回してしまいそうになるけれど、晏夕ちゃんを観ていると「好きだなぁ」「好きになって、ずっと観てきてよかったなぁ」と思う瞬間が沢山(そう、本当に沢山!)あって全然飽きない。これからもそういう「らぶあんゆ」としか形容しようのない思い出を一つ一つ大切に、そして自分勝手に積み重ねながら、晏夕ちゃんの活躍を観ていけたらいいなぁと願ってやまない。
「アイドル*1に対して恋してるの?」
「恋じゃないです、らぶです。らぶあんゆです」
P.S. 晏夕ちゃんのSHOWROOM配信に影響されて家事をする時にK-Popを聴き流すようになったのだけれど、キャッチーな音に弱いのでTWICEやITZYが流れてくるとつい集中して聴いてしまう。MORE & MOREもFeel Specialも最高だけど、一番好きなのはこれかもしれない。
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晏夕ちゃんもTikTokで踊ってるので要チェック!
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月がきれい。
晏夕ちゃんのファン(現場系)なので、RIZINガール2020の広瀬晏夕さんが初めて大きな舞台でラウンドガールを務めるのなら現地で観てみたかった。前回の更新でもわかるように、今回こういう形で表舞台に帰ってきてくれたことに対して幾分もやもやした気持ちを抱えてはいたものの、それでも一度は観てみないと何も始まらないと思ったし、何より動く晏夕ちゃんを一目でいいからもう一度生で見たかった。そんな思いからFCに入ってチケットを取って会場のぴあアリーナMMに足を運んだのだけど、結論から言うと晏夕ちゃんは圧倒的に晏夕ちゃんで、自分は自分で思っている以上に晏夕ちゃんのファンなんだなぁということをわからされる素敵な一日だった。
晏夕ちゃんについての感想を書き始めると長くなるし、何より広瀬晏夕さんはRIZINガール2020としてRIZINを盛り上げるために活動しているので、まずはRIZIN.22そのものの感想を先に記しておこうと思う。
総合格闘技の試合を生で観るのは(記憶違いがなければ)生まれて初めてのことだった。中高生の頃はプロレスが比較的好きだったこともあって、週プロやゴングで桜庭の活躍を読んではいたものの、今の総合格闘技シーンについての知識は皆無に等しい。松浦だけ知ってる人が2020年のハロコンに行くようなものだ。そんな自分でもまぁまぁ楽しめたので、もしかしたらそれなりに間口が広い娯楽なのかもしれない。良かったところと残念だったところを順にまとめていく。
- 良かったところ
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演出が派手で気分がアガる
レーザー光線大好き侍なので、入場時に照明が落ちて音楽が鳴り響きレーザーが飛び交っているのを見ると否が応でもテンションは上がる。最初の方の数試合は入場曲がヒップホップ中心で少しだけ辟易としてしまったけど、後ろにいくにつれロックやJ-Pop、EDMの人もいたので楽しかった。一番気に入って思わずShazamしてしまったのがMIYAVIの曲だった(Horizon; 前澤智選手の入場曲)のでふふってなった。煽りVは味付けが濃くてちょっと自分の好みには合わないなぁと思ったけど、まぁこれは好みの問題だし最初から予想出来ていたことなので。 -
いい感じに実力が拮抗している選手同士の試合は面白い
新型コロナウイルスの影響で海外選手の来日が難しかったこと等もあって(と書いてはみたものの、自分は全然詳しくないのでこれは完全に受け売り)、今回の大会は実力差が大きい試合もいくつかあったように思われる。そんな中でも、自分が観た中だと第5試合(○江幡塁-植山征紀●; 判定3-0)は面白かった。Twitterにも書いたし、格闘技に詳しい友人にもLINEしてしまうくらいに面白かった(後で晏夕ちゃんも挙げてて嬉しかった)。これは素人の感想なのですが、第5試合(○江幡塁-植山征紀●; 判定3-0)はラウンドが進むにつれて実力差がじわじわ目に見えてくる感じがあって面白かった。王道、基本の"き"の大切さというか。あとは苦しい時に真価が問われるという点で仕事に通ずる部分もあるなぁと思ったりもした。
— KSK (@starrysky) August 10, 2020私は #RIZIN22 に #RIZINガール として出演し、間近で試合を観戦させて頂きました。個人的には、江幡選手vs植山選手の試合はとても熱く感動しました!
— 広瀬晏夕 Anyu Hirose (@loveanyu_twitt) August 10, 2020
吉成選手は強すぎた…!
そして、浜崎朱加選手の試合を観て本物のプリンセスがここにいたと!😳
全試合、本当に熱い戦いをありがとうございました✨植山征紀選手の動き一つ一つがそんなに悪かったとは思えないし、各場面だけを切り取るといい勝負をしているように見えるのだけれど、ただそれが3Rかけて積み重なることでだんだんと実力差が浮き彫りになる、どちらが優勢なのかが素人目にもはっきり見えてくるというのがリアルだった。これは全試合を通じての感想に近いけど、強い選手ほど落ち着いているし、個々の場面というよりはもっと大きな流れを掴もうとしているように見えて、どんな仕事でも一緒だなぁと思った。
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- 残念だったところ
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こういう環境で観ると気持ちが乗り切らない
新型コロナウイルス対策で席と席の間に1席空席が設けられているのはありがたいのだけど、声が出せないのはやはり盛り上がりという観点からは厳しそうだった。対バンでキャリアの浅い(が故に会場みんなよく知らない)グループによるオープニングアクトを観てる時のような微妙な温度感がずっと続いているように感じられて寂しかった。別に誰が悪いわけでもないので仕方ないのだけれど。 -
VIP席の一部マナー違反の客に対してエスタシオンが注意しない
前述の通り1席空けて座るような座席の作り方になっていたり、立ち上がっての応援は禁止だのマスクは着けろだのと冒頭に色々アナウンスされたのだけれど、これを守っていない人がVIP席にも結構いた(これが気になったのは自分がSRS席で後ろから見える位置にいたからなんだろうけど)。新型コロナウイルス対策ということであれこれ規制しながらやっているのに、これでマナー違反の人が原因になって感染者が出たりした日には、対策と称して色々な変更を余儀無くされた人たちはやりきれないだろうなぁと思った。エスタシオンには荷が重いならBONDSの出番なのでは(TIF脳)。
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ちょっとネガティブなことも書いてしまったけど、基本的には予習なしで観にいって予想以上に楽しめたので良かった。晏夕ちゃんが出ていなければ自分では絶対自発的に観にいっていないはずなので、これはまさしくRIZINガール2020の広瀬晏夕さんがRIZINの知名度拡大、ひいては具体的な集客に貢献したという実績に他ならない。こういう実績が晏夕ちゃんの評価に繋がって偉い人に褒められたりしてたらいいな。
そしていよいよ本題、RIZINガール2020として活動する晏夕ちゃんを初めて現場で観た感想なのだけれど、これはもう控えめに言って最高、まさに最高裁判所だった。第3試合の1R終了後、ラウンド数表示ボードをスッと掲げて美しい姿勢で歩きつつ、四方の客席に向かって手を振ったり指差ししたりとファンサを配りまくる姿が実に晏夕ちゃんっぽくて「晏夕ちゃんだ…!」と一人で感動してしまった。晏夕ちゃんを現場で観るのは実に2年9ヶ月ぶりくらいのことだったけど(最後に観たのは2017/10/27(金)の渋谷DUOだった)、動いている晏夕ちゃんを観た瞬間、そんなブランクなんてなかったかのように胸がときめいた。21歳9ヶ月になっても、背が伸びて167cmになっても、そして違う姓で活動していても、そこには確かに自分の知っている晏夕ちゃんが立っていて、そのことがとても嬉しかった。こうして再び観る機会を与えられて初めて、自分がずっとずっと飢えていたことに気付かされた。いつの間にか慣れた振りをしてやり過ごすのが上手くなっただけで、本当は晏夕ちゃんがいなくなってとても寂しかったし苦しかったし孤独だったことに気付かされた。他の誰にも埋められない心の隙間を、こうしてリング上をウォーキングするだけであっという間に満たしてしまう晏夕ちゃんは自分にとって光であり希望なんだということを強く実感した。自分は歌って踊る晏夕ちゃんが一番好きだし、晏夕ちゃんはやっぱりステージの上に立つべき人だと今でも信じて疑わないけど、それでもほんの僅かな時間でこちらが事前に抱いていた心のもやもやを一掃して秒で激らぶあんゆ状態に叩き込んでくる晏夕ちゃんは流石だな、やっぱり晏夕ちゃんには一生敵わないなということを再確認した。久々に生で観る晏夕ちゃんにはそれくらいのインパクトがあった。
もちろん晏夕ちゃんは自分の出番以外でもちゃんとしていて、待機中は背筋を伸ばして凛とした姿勢で椅子に座り、選手入場時には綺麗な所作で拍手し、試合と試合の合間では目が合った客に手を振ったり(その節はどうもありがとうございました)と立派にRIZINガールを務めていた。言うなれば「立てばめっかわ座れば美人、歩く姿はらぶあんゆ」という趣があった。出来ればずっと観ていたかったけど、当然ながら時間は流れるし試合は進むし、結局18時過ぎには大会は終わってしまったので「楽しい時間はあっという間だな」という当たり前のことを思った。
夜、自宅の最寄り駅からの帰り道、久々に晏夕ちゃんを観られた喜びがあまりにも醒めなくて「アマテラスオオミカミが天の岩戸から出てきた時の民衆もこんな気分だったのかなぁ、でも晏夕ちゃんは太陽というよりは月の女神っぽいしなぁ」と思って夜空を見上げた瞬間に思考が弾けた。PLAYxLIVE 1x0のLIVE部分冒頭で晏夕ちゃんが暗闇から扉をこじ開けて光が差し込むようなダンスパートがあったこと、晏夕ちゃんがクラシックバレエの経験者だったから自分も少しでもバレエのことを知りたくて「絢爛たるグランドセーヌ」を読み始めたこと、その中でディアナとアクティオンというバレエ演目を知ったこと、ディアナは月の女神であると共に狩りの女神でもあること、こうした予備知識を身につけていたから今年1月にヴェルサイユ宮殿でディアナの間を訪れた時に音声ガイドで "Diana is also the goddess of the hunt" というフレーズを聞いた瞬間に(あのディアナか!)と心が震えたこと、月がよく似合う晏夕ちゃんはかつて惣流・アスカ・ラングレーを思わせるような真紅の衣装に身を包みウインクしながら矢を放っては沢山のファンの心をバンバン射抜いていたこと、そんな晏夕ちゃんが2年半の沈黙を経てRIZINガール2020として表舞台に帰ってきたこと、RIZINガールとして初めて出演する大会が8/9(日)のRIZIN.22だったこと、第3試合で赤コーナーを担当して初めてリング上でウォーキングしたこと、その第3試合で「ハマのアイアンアロー」関鉄矢選手が弓を射るポーズを決めたこと、そして関選手が勝って晏夕ちゃんからトロフィーを受け取ったこと、全部全部繋がっているんだと思った。あたしは運命とか信じちゃうタチだから(©NANA)、ただの偶然やこじつけなんかじゃなくて運命なんだ、少なくともそう信じてみたっていいじゃないかと思った。
今回こうして久々に生で観たことで、ステージ上で歌って踊る晏夕ちゃんの姿を観たいという気持ちは変わらないどころかますます強くなったし、今の晏夕ちゃんはどんなパフォーマンスを観せてくれるんだろう/パフォーマンスで魅せてくれるんだろうという興味は尽きないのだけれど、それはそれとして晏夕ちゃんの未来というキャンバスは広大だし、今までに様々な立場で沢山のことを経験してきている晏夕ちゃんだからこそ点と点を結んで引ける線は無数にあるし、それこそありふれた言い方をすれば可能性は無限大、何にだってなれるはずという気がした。そんな中でこうして縁あって1年間RIZINガール2020として活動することになったんだから、晏夕ちゃんきっかけでRIZINが広まったら、そしてRIZINきっかけで晏夕ちゃんが広まったらいいな。RIZINガール2020としての広瀬晏夕さんの初の大舞台を観た今、わりとそんな気持ちでいる。
RIZINの次回大会予定はニュースによると9月末、一方で政府は9月以降も引き続き5,000人制限を維持するっぽくてどうなることやらという感じだけど、もし大会が開催されてそこに晏夕ちゃんが出るならまた観にいきたい。歌ってなくても踊ってなくても、そこにいる姿を一目見るだけで晏夕ちゃんだなぁって思わせてくれる、こんなにも胸が高鳴ることを知ってしまった以上、行かない選択肢はない。次に晏夕ちゃんの姿を観られる日も月が綺麗でありますように。らぶあんゆ、一番好きなニックネームです。
P.S. 今回のRIZIN.22のタイトルはSTARTING OVERということで、アイドルファンならドロリッピ2ndを思い出さずにはいられない。昔々に晏夕ちゃんに口ずさんでもらったことがあるので表題曲STARTING OVERへの思い入れも深いけど、やっぱり一番好きなのはストーリー。
ドロリッピの2ndではストーリーが一番好きなのですが、ただでさえいい曲なのに晏夕ちゃんにワンフレーズ歌ってもらった(嘘。話の流れで向こうが「曲名忘れちゃった。何ですっけ」と歌ってくれた)という思い出補正込みでSTARTING OVERも超好きです。
— KSK (@starrysky) November 19, 2015
知りたいんだ
きみが描くストーリーを 早く次のページめくってよ
未来は予想不能 毎日がワンダーランド
今日とおんなじ明日じゃ もう満たされないって感じ!
Love-Anyu Strikes!
はじめに: 音を出せる環境の人はこの曲をBGMとして再生しながら読んでもらえると嬉しいです。
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「明るさの中にどこか影や憂いを感じさせる人」に強く心惹かれてしまうタイプなので、エヴァなら当然アスカ派なのだけれど、広瀬晏夕さんの存在を知ってから今日までの直近5週間くらいずっとアスカのこと、そしてエヴァのことをぼんやり考えている。考えているというか、通奏低音のように心の中に常にあるといった方が正しいかもしれない。せっかくの連休だし絶賛Stay Home中なので、そういうぼんやりした考えを一度言葉にまとめておこうと思う。
惣流・アスカ・ラングレーというフルネームの語感の良さが好きだったし、氏名はアイデンティティを構成する大きな要素だと思っているので、エヴァ破でアスカの姓が式波に変わった際にはそれなりにショックを受けた。同様に、耳が早い友人から広瀬晏夕さんのことについて連絡を受けた時の衝撃のうちの一部は「広瀬」という姓についてのものだった。もちろんそこには何かしらの意味なり必然性なりがあるに決まっていて、であればそういうものとして受け入れるしかないのだけれど、とはいえ。
もっとも、アスカは惣流でも式波でもエヴァのパイロットである点には変わりがないのに対して、広瀬晏夕さんが今回2年以上にわたる沈黙を破って表舞台に姿を現したのは総合格闘技団体RIZINのラウンドガールである "RIZINガール" の座を勝ち取るためだった*1ので、そこはアスカファンの心情とは少し違うような気はする。ただ、かつて中村インディア女史が提唱していた「自分のために踊るのがダンサー、誰かのために踊るのが踊り子。アイドルはダンサーより踊り子に近い」という説を取るならば、ラウンドガールという立ち位置もやはりダンサーよりは踊り子に近く、ある種の連続性があると言えなくもない。
何より、式波は惣流とはまた違うアスカだとしても、それでもアスカが一切出てこない序よりはアスカが出てくる破やQの方が俄然自分好みだったのは疑いの余地もないし、Qの劇中では誰もアスカのことを式波と呼んでいない*2ので実は惣流という可能性だってある。ここから論を飛躍させると、晏夕ちゃんが表舞台に出てこない日常よりは晏夕ちゃんが表舞台に戻ってきた日常の方が刺激的ではあるし(これは実際わりとそう)、この先の未来でまたいつか歌って踊る小林晏夕さんに再会出来る日だってあるのかもしれない。
今度お手紙に書くためのメモ: わからないことはわからない、わかる振りはしない、でもわかりたい気持ちはなくさない。「S極とN極の様にね」。
— KSK (@starrysky) November 14, 2016
いつかの自分のこのつぶやきは晏夕ちゃんに対してのファンレターを書く上でメモ代わりに記したものだと思うけど、この気持ちは今も変わらないし、エヴァも1995年から一貫してこういう話をやっているように思える(個人の感想です; もちろんこれが全てとは言わないけど)。わかろうとするのを諦めて離れてしまえば傷つくことはないけど、わかろうと思ったら傷つくことも織り込んだ上で実際に近づいて触れてみるしかない。とりあえず広瀬晏夕さんが初めてRIZINガールとしてリングを歩く予定のRIZIN 22 / RIZIN 23のチケットは取った。これからもわかろうとする気持ちを大切にしていきたい。
P.S. 表題は当然アニメ八話「アスカ、来日」の英題、 "Asuka Strikes!" より。これからのらぶあんゆ旋風に心をブンブン振り回されたい私やあなたは晏夕ちゃんの各種SNSをフォローしておくのがよいと思われる。
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P.P.S. そもそも晏夕ちゃんにアスカの影を重ねてしまうのは今に始まった話ではない。識者もそう言っておられる。
赤トリガー衣装に身を包み、ご自慢の長髪をなびかせてガン踊る小林晏夕さんを観ていると無意識のうちに惣流・アスカ・ラングレーを重ねてしまいます。自分がアスカ派だからなのかもしれませんが。
— KSK (@starrysky) May 5, 2016
エヴァ見とらんけど今一番日本でアスカのコスプレをさせたいアイドルは小林晏夕さんということは把握してる
— あきづき (@akimochi) August 22, 2014
*1:その後、SHOWROOMオーディション予選Bブロックを1位通過したことで晴れてRIZINガールの座を射止めた
*2:エンドロールでも全キャスト役名表記なし; これは序から
夢を。
あんまり郵便受けを確認しない暮らしをしているので、サマグリB賞*1の返信が届いていることを知ったのは2017年の大晦日のことだった。公式のツイートによると返信を発送したのが2017/11/27らしいので1ヶ月ほど寝かせていたことになる。その間に晏夕ちゃんは"一身上の理由により、しばらくの間、活動休止とさせて頂*2"かれてしまったので、「活休発表前に書いたものが届いたのかなぁ」などと思いながら部屋に持ち帰って封を開けた。のだけれど、一目見た瞬間に思わず笑い泣きしてしまった。その相変わらずの書き込み具合に。ベッドに寝っ転がって、1行1行噛み締めながら読み進めるうちにやっぱりまた涙がこぼれてきて、「どうしてここに書かれている内容とは全然別の世界線に入ってしまったんだろう」とどうにもならないことをただ思いながら年を越した。
今年の正月休みは色々あって実家に帰らなかったので、家で昼まで寝たり本を読んだりゲームをしたりしながら過ごしていたのだけれど、中でも昨年末にtumblr経由で見つけて面白いと思い買ったまま積んでいた「賭ける仏教(南直哉/春秋社)*3」には今の自分にとって痺れるフレーズが沢山出てきて非常に良かった。特に印象に残った話を(この本を今すぐ手元に取れる状況にないので曖昧ながらも大意を端折って)書くと、「何かの根拠を論理的に積み上げて至れる結論であれば、それは信じるとか信じないとかいう類の話ではない。論理ではわからないものだからこそ、信じるんだ」というものである。これは小林秀雄(奇しくも小林姓)の言う「信ずることと知ること」の違い*4にも通ずるものがあるなと思った。
晏夕ちゃんはこの先戻ってくるのだろうか。戻ってくるかもしれないし、戻ってこないかもしれない。少なくともこの前読んだB賞の返信を読む限りは当然戻ってくるはずと思えるけれど、戻ってこない説をサポートするような出所の怪しい話もあるし、究極的にはわからない。わからないからこそ、一番好きなアイドルのことを信じようと思った。「これがあの『信じることにするわ 赤いフリージア*5』か、つんくは偉いな」とも思った。
それから3ヶ月と少し経った4/13(金)の夜、TPD公式メルマガから悲しい知らせが届いた。
2018.04.13 東京パフォーマンスドールより大切なお知らせ
日頃より東京パフォーマンスドールの応援、誠にありがとうございます。
飯田桜子、神宮沙紀に関しましてご報告致します。
両メンバーそれぞれの一身上の都合により、4月19日(木)の「ダンスサミット2018」の公演をもって、
東京パフォーマンスドールを卒業するはこびとなりました。また、かねてより活動を休止しております小林晏夕も、同じくグループを卒業致します。
ファンの皆様には、突然の発表になりましたことを心よりお詫び申し上げます。
すでに開催を告知しておりました5月ゴールデンウィークの公演は中止とさせて頂き、
6月3日(日)の日本橋三井ホールでの「The 5th Anniversary ダンスサミット」は6人で全力で臨む所存です。今後も、東京パフォーマンスドールへの応援のほど、何卒、宜しくお願い申し上げます。
2013年8月に出会ってから今に至るまで、ずっと、圧倒的に、一番好きなアイドルの小林晏夕さんは、2018年4月19日付でTPDを卒業する。「TPDに戻ってくるだろう」と信じていた願いは結果的には叶わなかった。正直今は未だ実感も何もあったもんじゃないし、きっと当日ライブを観たところでそうした実感なるものが湧く気もしないのだけれど、そんな自分の感情と全く関係なく、ただの事実として、晏夕ちゃんはTPDにもう戻ってこない。本当に悲しいし絶対ツライ。
ただ、TPDに戻ってくる/こないとは全然違う次元の話として、それでも自分は小林晏夕さんのことを信じている。自身が歌やダンスにこんなにも夢中になれるということをTPDでの活動を通じて知った晏夕ちゃんのことを信じている。頭が良くてファン思いで、「打てば響く」という言葉がこれ以上似合うアイドルは他にいないような晏夕ちゃんのことを信じている。あと、ステージに立つことの魔力も信じている。
なので、これからも自分は夢を見る。いつか、出来ればそう遠くない未来、再びステージに立つ晏夕ちゃんに客席から見とれる日が来ることを夢見ている。この夢は叶うかもしれないし、もちろん叶わないかもしれない。わからないからこそ自分の感覚を、2013年夏からの熱狂を信じる。夢を。
夢を見てる 今でもずっと 変わらないものが一つだけ
笑われた時もあったけれど そんな事気にしてられないし
誰かの言葉に迷うような夢なら初めから見ないさ
嘘じゃない いつでも本気さ(CICADA-YES)
*1:TPDのミニアルバム「Summer Glitter」を購入して中に封入されている応募券を切り取って応募すると抽選でメンバーとお手紙(ポストカードサイズ。左半分にファンが往信を、右半分にメンバーが返信を書く)がやり取り出来る神企画のこと。
*2:http://tpd-web.com/news/#ns7587ご参照。
*3:なお、この本には「心が弱っていない人は特に宗教に頼る必要がない。宗教は心が弱っている人を救うものだ」みたいなことも書かれていて「なるほど、今の自分は心が弱っているのか」と思わされた。
*4:平たく言うと「『知る』というのは万人が同じように、学問的に知るということ、『信じる』というのは各々が自分流に考えた上でスタンスを取り、間違うリスクも取り、間違えた時の責任も取った上で信じるということ」みたいな話。
Twice in a Lifetime.
忘れもしない2011年4月10日(日)、中野サンプラザで行われたももいろクローバーのライブを0列から観ていた。早見あかりが脱退するそのラストステージを最前で観たいがために、決して安くない金額を積んで入った覚えがある。入札ボタンを押す時に自分に言い聞かせていた「中野に来ることはあっても、こんな席で観ることはもうないだろうし」という言い訳はある意味では結果的に嘘になった。
2017年3月26日(日)、中野サンプラザで行われた東京パフォーマンスドールのライブを0列で観ていた。ただし、今度はヤフオク頼みではなくアラサーの運命力で引いた0列で。アラサーの運命力は確かにある。良席だったことによる影響がどれくらいあるのかなんてきちんと切り分けられないに決まっているのだけれど、この日のライブはもう本当に最高パフォーマンスドールって感じで、「こういう感想が自然に出て来るようなライブばっかり観られたら幸せなのに」と思ってしまうくらいに楽しかった。
中野サンプラザ、最高パフォーマンスドールでした。この曲が観たかったとか言いだしたらいくらでもあるけど、それでも最初から最後までほぼほぼ全編めっ楽だった。今日みたいなステージを観たら何度でも好きになると思った。これからも歌って踊る小林晏夕さんを沢山観たいと切実に思った。らぶあんゆ。
— KSK (@starrysky) 2017年3月26日
ちなみに上のつぶやき文中の「聴きたかった曲」はダイヤモンドは傷つかない、The Perfect Day、夢を、気持ちはINGなどなど。以下、後から楽しさを思い返す上で頼りになる予定のメモ書き。
- (00)なんか謎のVTR
- いつものチャラDJの人(?)が何か喋ってたけどよくわからなかった。多分ここが十字軍の聖地だみたいなことを喋っていたのでは。
- (01)Stay Gold
- 晏夕ちゃんがステージに立って歌って踊っているだけでときめきが加速してしまう。1ヶ月の不在は自分にとって大きかったんだなぁということをしみじみ思ってしまった。
- (02)La La Flags!
- 「ブラスが使われてる曲は大体いい曲」「小林晏夕さんが魔法をかける曲は大体いい曲」のご多分に漏れずいい曲。
- (03)BRAND NEW STORY
- (04)DREAM TRIGGER
- この辺で「シングルA面曲が着々と片付いていく! 今日は幸先いいぞ!!」と思ってしまった。
- (05)It's Up To Me
- 自分では光る棒持たない派とはいえ、照明落ちてメンバーが光る棒でパフォーマンスするのを観るのは嫌いじゃない。なので、せめて冒頭くらいは客が光らせない方が素敵なのではと毎度思っている。
- (06)Darlin'
- (07)predawn
- (友人曰く)「太鼓とドラム缶を叩いて孤独なPEOPLEを呼び寄せよう!」のコーナー。やや謎。星来さんがらこちゃんと執拗にアイコンタクトするのが面白かった。
- (08)PEOPLE
- ブラスが使われてるいい曲。ここからしばらくいい曲ばっかりなので最高だった。好きな人がいい曲を歌って踊るの、シンプルに最高じゃないですか?
- (09)FIRE -Rearranged ver.-
- ジュリアナテクノだー! 踊れー!! 体中の血液が沸騰する。
- (10)FREEDOM
- 大文字FREEDOMゎ神。アルバムに入ってないの本当困る。間奏で一人ずつズレながらポーズ取る時の晏夕ちゃんがいかにも晏夕ちゃんっぽいポーズなのが好き。
- (11)SLASH DANCE -Rearranged ver.-
- FREEDOMの後に来るべき楽曲ランキング1位のDREAM TRIGGERは既にやっちゃってるし何が来るんだろうと思っていたらSLASH DANCE! 「廃墟に浮かぶ月を見て」の振りが可愛い。ツーバス地帯はヘドバンじゃろ(東京都、30歳男性、軽音部出身)。
- (12)playground
- (13)CATCH!! -Rearranged ver.-
- (14)RUBY CHASE -Rearranged ver.-
- 晏夕ちゃんソロ曲、来るとしたらSwimmyかと思っていたらまさかのRUBY CHASE(100%のソロ曲ではないけれど)。格好良さと可愛さを自在に操る小林晏夕さんの"CITY LIGHT!"を聴いて好きにならない理由がないのでは?
- (15)Linger
- みんながバラバラな服装なのでキミはボーイフレンドかと思いきや菜七ちゃん香帆ちゃんのLinger。難しい曲。ボーカル以外の面々もリズムに合わせて演技していて芸が細かいと思った。
- (16)Raining
- しっとりした空気を受けてのRainingはいい流れだった。しみじみ系いい曲。傘が壊れていなくてよかった。
- (17)WINDOW
- 枠を使った前衛的なパフォーマンス。題名が安直なのではと思うけどここからLost~に繋がるのは1x0っぽくて好き。
- (18)Lost Without You
- 「アンサンブルだ! PLAYxLIVE 1x0だ!!」って気分で観ていた。「始まったばかり これからもよろしくね」という歌詞を聴く度に2013年8月のことを思い出す。3年半くらい経ったって言われても全然実感が湧かないし、始まったばかりだと思ってしまう。本当はそんなことないのに。
- (19)In The Wonderland
- セットのフレームが扉みたいに開く場面でライブDVD/BDを思い出した。折角WINDOWで枠を使ったんだから枠あかりさんも観たかった。上西Ray来さんの顔面力は凄い(カフェで流れていた映像にもバッチリ収まっていて笑った)。中野の感想じゃないけどイントロからAメロにかけて4拍全部クラップするの本当に謎。
- (20)MY UNIVERSE
- (21)恋しさと せつなさと 心強さと -Rearranged ver.-
- アルバムで聴くようになってから良さがよりわかるようになった1曲。最初はアウトロ長いと思っていたけど、今ではむしろあの長さが恋しい(最近縮められがちでつらたん)。
- (22)Stay Gold(cont'd)
- 「またStay Gold!?」と思ったけどよくよく考えたら最初はサクッとLa La Flags!に移行していたのか。
- (23)TIME
- (24)BE BORN -Rearranged ver.-
- 例のextendedなイントロをバックにレーザーを使った演出が始まった瞬間に声を上げてしまったし心拍数もガン上がってしまった。ライブDVD/BDで予習して初めてTPD現場に足を運んだファンがあれを観たらきっと感動するだろうと思う。
- (25)東京ハッカーズ・ナイトグルーヴ -Rearranged ver.-
- (26)逆光x礼賛
- ギャッコラもアルバムで聴くうちにだんだん好きになってきた。大バコで聴くと特に楽しい。
- (27)SURVIVAL!!
- (28)HEART WAVES
- (29)純愛カオス
- (30)ナガレボシ
- 実質ENDLESS YOUTH、最高。中指と人差し指、どっちから立て始まるのかいつも迷う。
- (31)Are you with me??
- 世間的にはタオル曲、個人的にはうさきちゃんのラップを堪能する曲。中野限定のタオルを買えなかったことを思い出したら悲しくなってきたので忘れる。
- (32)RAISE YOUR HANDS
- Stay Goldで始まってRAISE YOUR HANDSで終わるの、アルバムと同じなので良い。アルバムがライブのセットリストを意識した流れなので自然っちゃ自然なのかもしれないけど意図的だと思いたい。晏夕ちゃんによる落ちBメロソロパート後の「ずっとずっと会いたかったよ」、復帰して最初のライブでのセリフとして完璧だ。
- (EC01)DREAMIN'
- DREAMIN'ワンピで出てきたからには旧振付かと思いきや新振付だった。1番はうさきちゃんがキーボードで伴奏していたのだけれど、本来彼女のパートである「ビルの隙間の」をらこちゃんが代わりに歌った瞬間にep.4のことを、そして2013年から今までのあれこれを思い出してしまって視界が滲んだ。いい曲。
- (EC02)BRAND NEW STORY
- 本日2度目のBRAND NEW~。ステージ上とステージ下の区別はきっちりしていてほしい私的にはあんまり好みじゃない振る舞いが落ちBメロで見られて心が痛んだ。こうなるならダイヤモンドは~観たかった。。。
2017年になってからのワンマンライブはセットリストが今ひとつ好みじゃなかったり晏夕ちゃんが怪我でいなかったりで、心の底から「楽しかったー! 最高だ最高!!」と感じられていたかというと正直疑問符がつくのだけれど、この記念すべき中野でのライブは誰に対しても胸を張って言えるくらいに最高パフォーマンスドールで、こういうのを観せられると次はもっと凄いものを期待したくなってしまう。これからもそうやって期待を裏切られたり超えられたりしながら東京パフォーマンスドールを、そして小林晏夕さんをステージの下から観ていたい。初めて観てから3年半、そうやって強く思い続けられる存在がいるのが本当に嬉しい。らぶあんゆ。